【2025年6月施行】欧州アクセシビリティ法(EAA)とは?
- InnovatIon
- 6月30日
- 読了時間: 3分
2025年6月28日から、EU加盟国で、欧州アクセシビリティ法(EAA:European Accessibility Act)が施行されます。この法律は、身体障がいの有無にかかわらず、すべての人が等しく製品やサービスを利用できることを目的としています。
📌 どんなビジネスが対象になるのか?
EU域内で提供される、次のような製品・サービスがEAAの適用対象です。
✅ 定期購読型ニュースサイト
✅ 製品やサービスの販売を行うECサイト
✅ 広告プラットフォーム
✅ 専門サービス(医師、弁護士、不動産業など)
✅ エンターテイメント・メディア配信サービス
✅ 電気通信サービス
例えば、
日本企業がEU向けに多言語対応サイトを開設し、EU消費者向けに商品を販売する場合も対象です。
📌 EAAで求められる具体的な基準は?
EAAのベースとなるのは
Webコンテンツアクセシビリティガイドライン(WCAG)2.1 レベルAA です。
このガイドラインには、例えば:
視覚障がい者がスクリーンリーダーで情報を読み取れるようにする
色のコントラストを十分に確保する
キーボード操作だけでもすべての機能にアクセスできる
などの要件が含まれています。
📌 違反するとどうなるの?
EU域内で対象サービスを提供していながら、
WCAG 2.1 AA に準拠していない場合は罰金などの制裁措置の対象になります。
つまり、
「うちは日本の会社だから関係ない」は通用しません。
EUのユーザーが利用できる状態にあれば対象となります。
📌 日本企業が今すぐできること
1️⃣ 対象地域を明確にする
→ 「販売対象は日本国内限定です」とHPやECサイトの利用規約に明記
→国際配送不可、EUからの注文は受け付けない、と明記
→ 配送先にEUの住所を入力できない仕様にする(可能なら)
→ 決済方法を海外から使えない設定にする(可能なら)
→DM等から受付も受け付けない
2️⃣ WCAG準拠を段階的に進める
→ いずれEU進出する可能性があるなら、サイト設計段階から対応しておくとコストを抑えられます。
3️⃣ 社内にアクセシビリティの知見がない場合は InnovatIon株式会社 へご相談を
→ 良い機会です、久しぶりに外部監査おすすめします
📌 まとめ
✅ EUでビジネス展開するならアクセシビリティは必須
✅ すべてのユーザーに公平なWeb体験を提供することがブランド価値にもつながる
✅ 適切なアクセシビリティ対応は、SEOやUX向上にも直結する
2025年6月のEAA施行に備えて、
「自社サイトは大丈夫?」を一度見直してみてはいかがでしょうか。
必要であれば、
・WCAGチェックリスト
・アクセシビリティ監査の進め方
・利用規約例文(EU排除の明記方法)
なども InnovatIon株式会社 にて作成可能です!ぜひお気軽にご相談ください。